夫の浮気を見過ごすことができず、思わず家を飛び出してしまいました

夫の浮気を見過ごすことができず、思わず家を飛び出してしまいました

私が夫に浮気されたのは一人目の子を出産し一年ほど経った頃でした。初めての育児に追われる毎日でしたが、経済的な理由からパートで働き始めることに。仕事は真面目にやってくれる夫でしたが、家事や育児に協力的な人ではなく、日々私の疲労は増していく一方でした。きっとそれが理由だと思うのですが、夫とエッチする気にもなれず、拒む日が続きました。私も若かったので「もう、よそ(の女の人と)でやっていいよ」と軽くに口に出すことも度度でした。
 そんなある日、夫の留守中にどうしても銀行のカードが必要になり、夫の財布の中身を見てしまったのです。すると見覚えの有るカードが。それは結婚前に何度か夫と訪れていたラブホテルの会員カードでした。あら、こんなのまだ取ってあるんだ〜と何の気なしに利用の日付を見ると、ごく最近の日付ではありませんか!それも複数回!誰と行ったの?!よそでやってもいいとは言ったけど、まさか二人の思い出のホテルに別の女性を連れ込み、逢瀬を重ねるだなんて、どういう神経の持ち主だろう?と心底幻滅しました。
 それから暫くは食欲も落ち、パート中も浮気の事が頭から離れず、涙が落ちそうになるのを堪えるのが大変でした。でも夫はのん気な物で、自分の浮気がばれたとは露にも疑っていない様子なのです。一方私は親や友人、パート仲間にも誰にも相談することができず、ただただ悶々とする日々。夫の行動を見張り、相手との現場を押さえ、謝罪させようか? 相手の女性から慰謝料もらえるかもしれない。でも、その頃の私には実際に行動に移すことは到底無理に思えました。
 一向に夫に対する疑惑・不信感・苛立ちが納まらず、とうとう私は家を出ました。夫が出かけて不在の夜(この時も男友達と飲みに行く、との事でしたが信じられるはずがありません)、スヤスヤと眠りについた娘に「連れて行けず、ごめんね」と手を合わせて詫び、後ろ髪を引かれる思いで家を飛び出しました。行く先は独り暮らしの親友の家でした。
 とにかく、今のこの不安な心と状況を打破したかったのです。具体的な解決方法は皆無でしたけれど、親友に包み隠さず告白することで一歩前進できるのではないかと。もちろん親友は私のことも夫のことも責めることなく、真剣に話を聴いてくれ、私の不安に寄り添ってくれました。そのおかげで、夫だけを悪者にはできない、かわいい娘が生まれたばかり、せっかく築いた新しい家族を壊してしまうことが、本当に最善の道なのかどうか・・・改めて冷静に考えることができました。
 次の日、私から夫に電話をし、飛び出した理由を告げました。驚いたことに夫は浮気に対する罪悪感はほとんどありませんでした。「外でやってこいって言われたから、しただけ」と。でも、もうこれ以上夫を責める自分には嫌気がさしていたので、夫婦でじっくり話し合い、幼い娘のためにもお互い反省してやり直す事に決めました。
 それから早20数年。この浮気の件は、今でも私の心のどこかに小さな棘として刺さっています。私も別な男性と一度でいいから浮気を実行できたなら、心から夫を許せるのかもしれません。

 

(年齢:49 住んでいた地域:北海道 浮気された当時の職業:パート 浮気相手について:夫婦共通の知人)